2005年11月12日

哀しいとき。

 
 哀しいときの酒っていうのはどうしてこんなにうまいんだろう。
 と言った人がいて、
 ふむふむ、それは最もなことをおっしゃる、と思った。
 哀しいときの酒はうまい。
 哀しいことを想像しながらの酒も、なぜかうまい。
 ぽこぽこ空いてる自分の身体の色んなとこに
 色んなお酒を流し込んで、たゆたゆと酔っ払う。
 世界中の哀しいことすらどうでもよくなってしまうくらいに。
 
 目の前の、胸をはって整列しているボトル達を眺める。
 みんなよそゆきの顔をして、理路整然、といった感じで。
 おめかししちゃってさ、と思う。
 こんな酔っ払いに飲まれるだけなのにさ。
 
 ちょっとした銭湯分くらいの酒は飲んできたつもりやけど、
 こいつらの半分も、私は知らない、と思う。
 知らないことばかりで、また哀しくなる。
 そしたらまた、酒がうまくなる。

 酒に関する本はいっぱいあるけど、
 山口瞳の「酒呑みの自己弁護」がまりなは好き。
 金曜店長旅猫さんから買わせてもらった本。
 ハードカバーが元我堂にあって、買おうかどうか迷っちゃう。
 欲しい人は急いでね。
 
 今日はどんなお酒が飲めるかしら。

 (土曜店長 まりな)


posted by 元我堂 at 20:57 | 東京 ???? | コメント(0) | トラックバック(0) | ■店長日記
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